サシモニ

サシ飲みがあるなら、サシモーニング(略称サシモニ)があっても良いじゃない

モノ作りから始まる未来

今回のサシモニは津田という苗字をいつも忘れてしまうほど、お似合いのニックネームを持つタンクがお相手!!友人と一緒にFLYOVERというアパレルブランドを立ち上げ、服だけではなく革製品や、おもちゃに至るまで様々なモノ作りをしています。最近ではウルトラマンで有名な円谷プロとコラボをしたりとイケイケです。そんな彼の話は愛媛県の田舎で暮らしていた幼少期の話からモノ作りに関する話まで。自然を愛する男がモノ作りをする理由が分かりました。色んな人生の生き方があって良いですよね。タンクの話ぜひご一読ください!!

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離れて戻る

現在はアパレルブランドを友人と立ち上げているタンクですが、一体どのような経緯で一緒にやることになったのでしょうか。「相方のアキラとは小学生から一緒で高校生のときから一緒に何かをやろうと話していたよ。元々バンドを一緒にやっていたり、今ではアキラの奥さんと3人で一緒に暮らしているよ。」奥さんも含めた共同生活って凄いな。「昔はタトゥースタジオか服屋をやろうとしていたね。20歳のときに2人でインドやタイを回る買い付けツアーに行ったんだけど、結局遊んで終わってしまった。それでお互いに愕然として、一度は別々の道にいったんだよね。」ウケた(笑)買い付けツアーなのに遊んでお金使い果たすなんて良いアホですね。使い果たしてからヤバイと気付くあたりも良い感じです。その後どうなったのでしょうか。「アパレル関係の会社で数年間働いて、アキラは別の会社でデザインの仕事をしていてんだよね。当時勤めていた会社にアキラをデザイナーとして誘って、結局最初に考えていた通り、一緒にやろうと思ったんだよね。」なるほど。同じ会社で一緒に働いた後に2人で独立したわけね。一度離れた縁もやはり深いところで繋がっていると戻ってくるものなのですね。

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FLYOVER

円谷プロとコラボしたり、結構面白い動きが出てきているようですが、最近のFLYOVERはどんな調子なのでしょうか。「基本は実店舗を持たずにやっているよ。ヴィレッジヴァンガードにレザーの小物やアクセサリーを卸したり、都内でも数店舗が扱ってくれているよ。」なるほど。ヴィレヴァンでも置いてくれるなんて良い波に乗ってきているのでしょうね。他にはどのようなところで販売しているのでしょうか。「HPでの販売もやっているし、音楽イベント等にも出店して売ることもしているよ。」結構色々やっているのですね。相方のアキラがデザインしてタンクは何をやっているんでしょ。「販売活動から制作活動まで色々だね。自宅件作業場になっているので、色々と機材も家に持ち込んでいるよ。Tシャツのプリントや、革を加工したりカットしたりする製作仕事。発送の手続きや地方に行って現地の工場を旅しながら探したりとかね。」ほー。工場を探しに行ったりするんだ。その話気になる!!

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工場探しの旅

工場を探す旅をすることもあるそうですが、具体的にどこに行ったのでしょうか。「ジーンズを作ろうと思って岡山県に行ったね。岡山は縫製工場が盛んだから。全くツテもない状態で小ロット、省コストで理解してくれる工場を探しにね。」なんか聞いていると楽しそうですが、実際はどうだったのでしょうか。「最初に行ったのが地元の商工会議所。良い工場を紹介してくれるのではないかと思ってね。有難いことに自転車を貸してくれて、昼間暑すぎて動けない時は、商工会議所の中で寝させてくれたよ。」商工会議所メッチャ良い人!!結局お願いできるところは見つかったのでしょうか。「自転車で4,50件あたって2.3件見つかったよ。お金がないからチャリで回りながら野宿していたら、工場の人が「お前はヤバイ」と言ってくれて、力を貸してくれることになったりね。」凄いエピソードだな。他にはどんな感じで見つかったんでしょうか。「釣りが好きだから釣りできる場所を工場のおっちゃんに聞いたら、「一緒に釣りにいこう。」と言われて、それで仲良くなったんだよね。」同じ趣味を持つ男同士、仲良くなるんだろうね、「気持ち前面で行くと、相手も気持ちを受け入れてくれることがあるよね。「お前これ持っていけ」と言われて、ペットボトル7本くれたりさ。」なんか、この体当たりストーリー凄く好きです!

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釣りLIFE

ところで釣りが好きとのことですが、昔からやっていたんですかね。「0歳からずっと親父に釣りに連れて行かれたね。土日は毎日釣りに連れて行かれる。小学生になっても休みの日は親父と釣りばっかり行ってた。」すげぇなそれ。釣りキチのレベルが違う。「愛媛の松山にある漁師町に住んでいたからね。自然の中が好きだから潜って魚を採ったり、夜はサザエ採ったりしていたね。好きなことをやりながら、田舎暮らしを出来れば良いなと思っているよ。田舎が肌に合うんだよね。」ホント田舎が好きなんだなぁ。伝わってくるもん。「モノも作るし食べ物も作る生活をしたいね。将来は淡路島でやりたい。淡路島なら故郷の愛媛も近いし、大阪という大都市もすぐに行ける。神戸も近くて神戸にはレザーがあって、岡山は縫製が強い。自分たちが生活や仕事で求めているものが全て近くにあるんだよね。」淡路島起点でそういう話聞いたことなかったな。うんうん。ぜひやってもらいたい!

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モノ作り

FLYOVERというブランドを立ち上げ活躍しているようですが、どうしてモノ作りの道を選んだのでしょうか。「モノになって身につけて、それを誰かが喜んでくれているのが嬉しいね。自分たちが作ったモノだけを身につけてくれたりしてさ。FLYOVERが作ったものだけで生活できるようになれたら良いよね。」確かにモノ作りって形にするものだから、目に見える形を喜んでもらえるのは嬉しいんでしょうね。でもブランドを自分たちで作っても、なかなか大変そうな気もしますけどいかがでしょ。「好きなモノを作って、知ってもらって、買ってくれる人を広げていくためには時間もかかるし、お金もかかる。それでも、自分たちのモノを好きになってくれる人がいれば嬉しい。相手は誰でも良い。全てを飛び越えられるものが良いね。」そうか。作り手の気持ちってターゲットとか意外と関係ないものなんですね。今後作りたいものってあるのでしょうか。「何でも作っていけるし、好きなモノを作っていきたいね。釣りが好きだからルアーを作っていたりもするよ。作るものはなんでも良い。良いと思ってもらえるもので、自分たちが好きなものなら。」うんうん。自分たちが好きなものを喜んでもらえるって嬉しいことですよね。今後もドンドン素敵なモノを世の中に広めていってもらいたいものです!

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僕はこう思った

モノ作りを仕事としているタンク。最近周りにモノ作り系の仕事をしている人が増えているのですが、それぞれ色んな想いを持ってやっています。彼の場合はモノ作りを通じて喜んでくれる人が増えるのもそうですが、いつか田舎暮らしを出来る環境を、モノ作りを仕事として成り立たせることで、出来るようにしたいんだなと感じました。つまり、自分らしい仕事で、自分らしく日々を暮らしていくために、目の前のことを精一杯やるということ。なんか良いですよね。それぞれが好きな環境で仕事をできる世の中にドンドンなっていくんだろうなと実感します。最近周りの人達と話をするのですが、日本に住んでいる時点で他の国に暮らす人達と比較しようがない程裕福に暮らせているわけです。特に僕達世代なんかは本当に最初から何でも揃っていた。そうすると、どこに幸福度を求めていくのか。心の充実度を求めるとするなら、何が指標になるのか。そう考えたときに、自分らしさを選択できることって大きいのかもしれません。タンクのように田舎暮らしをしながら、自分の好きな仕事をする。それを実行しているときって、きっとメチャメチャ幸せですよね。別にお金云々とかではなくスタイルとして理想なことが出来ているといった感じでしょうか。あっあと一つお伝えしておくとタンクはバリバリ関西弁です。僕の関西弁の再現力が乏しいため、勝手に標準語っぽくアレンジさせてもらいました(笑)タンクには早く淡路島に移住してもらって、遊びに行かせてもらいたいです!!

 

FLYOVER情報

HP FLYOVER

現在、渋谷のまんだらけで路上ショーケースで商品展示やお店の中でも商品が販売されているそうです。9月末までらしいので、気になった方はぜひ足をお運びください!