サシモニ

サシ飲みがあるなら、サシモーニング(略称サシモニ)があっても良いじゃない

元銀座の傭兵が語る愛

今回のサシモニのお相手は青木さん。色んな人とお会いする中で、「この人マジおもしれぇな」と驚愕するレベルの人がいます。その中の1人が青木さんです。新卒から築地で働いたり、気付いたら選挙の手伝いしていたり。何がなんだかよく分からない人。サシモニで今まで聞いたことのない話を色々と伺かったのですが、築地の現場の話等々やっぱり予想通りとてもオモロい話ばかり。築地で働く人の話なんて普段なかなか聞けないですもんね。ぜひご一読ください!

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目立ちたがり屋

僕は周りの人から変わっていると言われることが多いのですが、この人も相当変わっています。サシモニした当時ダイエット中だったそうですが、サラダチキンと鯖ばかり食べているとのこと。鞄から普通に鯖出てきましたから(笑)ちなみに3週間で5Kg痩せたそうです。ところで、青木さんっていつからそんな感じなのでしょうか。「どこかで価値観が変わったんだけど、予備校時代かな。メチャクチャ頭良いとかで勝てない奴がいることに気付いたんだよね。張り合って勝てないなら、ニッチなところで誰もやってない場所で勝つことを考えるようになったね。」おぉ。なんだか真面目な話ですね。でも、どうしてそんな勝ちたい意識があったんでしょうか。「人と違うことをやって勝つためにはどうするかって考えちゃうんだよね。勝ちたいと思う根底は目立ちたがり屋だから。話題になりたいとかではなく、自分が価値を感じられるステージで目立ちたい。そのためには選択と集中をしないといけないから、新卒で就職するときも築地だった。」えっ。途中まで格好良いこと言っていて、最後の結びが意味分からんすね!!気になります!

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築地での生活

築地で就職したとのことですが、一体どんな経緯なのでしょうか。「ギャグがキッカケで就職したんだよね。「築地に面接行くの面白いじゃん。」という不純な動機だった。それが見学して色々と話を聞いたら面白い仕事だと思ってさ。魚の卸会社なんだけど商売の原点があったんだよ。「若い内から全部任せる。」と言われて、自分で好きな魚を仕入れて好きに売る。ドンドン自分のお客さんも作れる。気がついたら築地で4年くらい魚を売っていたね。」ギャグで面接に行って就職するなんて、そんな話があるんですね。どんな生活だったのでしょうか。「朝1時半に魚を担ぐ生活だから9時就寝だよね。当時は浦安に住んでいたから、ディズニーランドの花火が打ち上がると、早く寝なきゃと思っていたよ。」花火が寝る合図なんて、なんか洒落ていますね。どんな仕事をしていたのでしょうか。「誰も売らない魚を扱っていたね。卸業界の特性としてスーパーのバイヤーにみんな集まるんだよ。そこで戦っても仕方ないと思って、築地内で商売しているおっちゃんを相手にしていた。みんな売り込みにいかないの。相手にするの面倒だからさ。欠品したら「殺すぞ」と普通に言われる世界。憎まれ口を叩きながら商売しているからね。そういう怖いおっちゃんを相手にしていたら若いうちから基盤が出来た。瞬間湯沸し器みたいなおっちゃんでも、次の日には忘れているような人達。その人達と付き合っているのは楽しかったね。」ここでもニッチな方向に攻めていったのですね。商売相手もニッチなおっちゃん相手か。学びになるなぁ。

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卸売業

築地で仕事をして学びになったことを教えてもらえますか。「マーケティングの基本が培われたことかな。同じ商品に対してあるバイヤーがメッチャ売れると言っても、別の人は全然売れないと言うこともある。店舗を見に行くと置かれる場所で売れ方が違ったりもする。結果の裏には原因があることに気付いていったね。「このおっさんだけが売れているのが不思議だなぁ。」と思ったりすると、そのやり方を他に持っていけば良いと考えるようになったよ。」なるほど。観察してドンドン試して自分のものにしていったのですね。そもそも卸売業ってどんな世界なのでしょうか。「卸売業は5.5~6%の利益率。高い商材だと3%の世界。会社のノルマで管理されていたのは売上高だね。」「頻繁に扱ったのはB級品。味は変わらず美味しいけど形が悪いものとかね。実はメーカーからすると早く売りたい商品なんだよ。ネットワークを作って、B級品をガンガン買ったね。色の悪い金目鯛は煮付けにすれば分からない。味は変わらないわけだから、お店としても安い商品を高く売れるから喜ばれるんだよ。」なんか水産業のリアル話っぽくなってきましたね。興味津々です!!

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海外ルートを作る

卸売業の実態。活気ある話で面白いのですが、印象に残っている仕事ってなにがありますか。「よく扱っていたのはアサバガレイ。船にある魚を丸ごと買って加工屋に流していたよ。アサバガレイは何枚という単位で5Kg毎に発泡スチロールに入れて売るんだけど16枚くらいが一番売れるね。全てのサイズ毎にそれぞれ売り先をつけて、月に60t扱っていたよ。自分が買い付けた魚が毎日ドンドン全国に運ばれていくのは見ていて楽しかったね。」60tってとんでもない量ですね。20代半ばでその経験はかなり特異です。他にどんなエピソードがありますか。「塩釜と石巻にアサバガレイの作り方を学びに行って、中国の工場でその通りに作れるルートを開拓したことかな。ロシアのアサバガレイを中国に送って、それを日本に持ち込む。純粋にモノを売るのが面白かったね。」海外ルートを作っていたのか。面白いなぁ。「営業は圧倒的に量。どれだけの人と会うか。自分が売れる人間じゃないと買ってくれない。色々動きまわって仲良くなって商売をする。」「双方のコミュニケーションが大事だよね。水産業の良いのは人の繋がりで商売するとこ。口約束で2,000万円とか動く世界だから、一度はしごを外したら噂が広まっておしまい。アナログなんだけど、言葉の重さを感じたね。」口約束で2,000万円の世界か。ホント業界が変わるだけで、世界が違いますよね。

 

※アサバガレイ

新たな旅立ち

話を聞いていると水産業面白そうなのですが、その後どのような転機があったのでしょうか。「仕事が終わった後にBARとかに行きたい等のプライベートの部分と、仕事面ではマーケティングの仕事を極めたいと思ってやめたんだ。築地の仕事はメチャメチャ楽しかったんだけど「今だから楽しいのでは」という怖さがあった。可愛がられたり、朝から動けるのも若いから出来ていることで、永続的に出来るかは分からない。そんな時に築地の移転問題もあって、ここで動こうと思ったんだ。」築地が移転する前に自分が移転したんですね。確かに20代だったら色々経験もしたくなりますよね。その後はどのような道に進んだのでしょうか。「ビジネススクールに行って、一般の仕事を学ぶところから始めたね。会社を辞めてプラプラしているときに、「お前暇そうだから。」と言われて、選挙の手伝いをしたこともあった。コンサル出身の人が多かったから、全然違う仕事の進め方が学びになったよ。そのまま選挙で出会ったと一緒に仕事をして、一年くらいで辞めて今の会社に入ったんだ。」確かに全然違う世界の人達と付き合うことで、新たなやり方にも気付くし、色々見えるものってあります。築地とコンサルってギャップも凄い分、学びも大きいのでしょうね。

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銀座の傭兵

青木さんって学生時代は何をやっていたのでしょうか。「銀座の高級クラブで黒服のバイトをしていたよ。タバコを一本吸っただけで灰皿交換するような店。2~3年やっていたかな。」「偉い人ばっかり来る店だったけど、学生だったから時間はあるから3店舗くらい回っていた。それで銀座の傭兵と呼ばれていたんだ。」銀座の傭兵!!!(笑)そのアダ名面白すぎますね。銀座のクラブで黒服とか全く想像がつかないのですが、どんな世界なのでしょうか。「仲の良いおっさんにはチップをもらうこともあったよ。1人色んなことを教えてくれるお客さんがいてね。今になって思い返すと良いこと言葉を教えてくれた。「世の中には3種類の人間がいる。チャンスに気付かない。チャンスに気付いて生かせない。チャンスに気付いて生かせる人間の違いだ。」「分かりやすいチャンスは罠。ヤバイと思った時がチャンスだぞ。お金と人脈があるとチャンスを生かせる。だから今から積み上げておけ」「人脈についてもみんな勘違いしている。人脈は自分にとって有益な人ではなくて、自分が与えられる人のことを人脈っていうのだよ」「自分が行動して感謝してくれる人が何人いるかが人脈だぞ」こんな言葉を教えてくれたね。」流石銀座の高級クラブに来る社長の言葉。メチャメチャ良い言葉たちです。

幼少時代

掘れば掘るほど面白い青木さんなのですが、子供の頃はどんなお子さんだったのでしょうか。「新しい遊びやルールを考えるのが好きだったね。公園で集まってみんなで遊ぶときに、わけの分からない遊びをしていたよ。ブランコ乗ってどっちが遠くまで飛べるかとか、水風船で遊ぶときにもルールを作っていたね。」そういう新しい遊びを考える子供っていますよね。それって今にも結びついていたりするのですか。「今はマーケティングの会社に入ったけど、企画を考えるのが楽しいね。情報量が増えているから、情報を選択するときに機能的な情報は無視されるようになっている。面白いなと思われるモノだったり、コトの提案の方が響くよね。そういったものを提案したり、話題性を演出することが面白い。これも考え方かな。」そうか。子供時分から好きなやり方とか興味ってあまり変わらないんでしょうね。面白いものだなぁ。他にも今の仕事での面白い部分ってどこにあるのでしょうか。「ナショナルメーカーの人から最近言われたことだけど、「社内的にヤバイと思うものほど上手くいくことが多い。みんなが上手くいくと思うものほどコケることが多い。」って話があってさ。こういう話ワクワクするよね。チャレンジしている方が面白さを感じられるんだよね。」なるほど。やっぱりチャレンジですよね。ヤバイこと僕もやり続けていきたいです!

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目の前のことを愛する

青木さんって築地の卸のあんちゃんから現在は大手クライアントを相手にするマーケターになっているわけですが、振り返ってみてどう感じているのでしょうか。「今までの仕事を総括するとコミュニケーションの部分をやっていると思うね。伝えることをやっている。人に何かを伝えていくのが、プロダクトなのか、仕組みなのか、魚なのか分からないけどね。」「凝り性だからゼロヒャクみたいな感じで、やると決めたらゴリゴリやっちゃうタイプ。マーケティングは今後も離れていかないと思う。自分自身に壮大なビジョンは特にないけど、今、目の前にあることを愛してやりたいね。」今、目の前にあることを愛するか。良い言葉です。青木さんって友人の結婚式の映像を作ったり、人を喜ばせていることが多い気がしますが、何か意識していることってあるのでしょうか。「世のため人のためにやるマインドが強いわけではないよ。ただ、手間だけど誰かのためにやっていることは自分にとって楽しい時間が増えるし、それをやることでみんなが喜んでくれる。そこに喜びを感じるね。自分の思う労力以上に喜んでくれるから。」「自分が楽しいと思うことしかやってないよ。無茶ぶり対応も「面倒だと思うか、試されていると思うか」で違うでしょ。」確かにそうっすねぇ。意識の置き方の違いですもんね。「最近、承認欲求を満たしてくれるSNSとかが多いけど、本質的に豊かなのは質の部分。分かち合う関係だったり、何かを与えられる関係。決してイイねの数ではないよね。」そうっすね。SNSの関係も良いけど、質の部分を大切に考える。そうやって考えている青木さんはとっても素敵だし、僕もそうありたいと思います。銀座の傭兵最高!

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僕はこう思った

鯖を鞄から出すところから、過去の経歴までとってもチャーミングな青木さん。なんなんですかね。こういう人って。もう僕は大好きなのですが、とんでもなくキャラ立ちされているんですよ。飲みの席で喋っていても面白いし、こうやって過去の話を聞いても、やっぱり面白い。「この人の面白さは天性のものなのかな。」なんて自分とのギャップを感じたこともあったのですが、話を聞くとそれだけではない気がしますよね。例えば、予備校生時代に勝てない相手を目の当たりにしたことで、自分はニッチの方向で行こうと決意した話。それを実行に移して築地で働いた話等々。自分が勝てないと気付いたときに、勝てるフィールドを探し、且つそれを実行する。そういった経験を積み重ねたからこそ、今の青木さんの面白さがあるんだなという気がしました。銀座の黒服バイトにしても、普通そんなところでバイトしませんもんね。って考えると、誰だって自分の自分らしい道を選んでいけば、面白い人生を送ることができるってこと。「今、目の前のことを愛する」という名言も出ていましたが、自分の道を見出し、そしてその道を愛する人こそ、豊かな人生を送れるのではないでしょうか。自分の道が見つからないのであれば、青木さんのように目の前のことを愛することで新たな活路が見えるのかもしれません。今、この瞬間を愛することから始めます。

今日のサシモニ会場


えんどう豆 - 大塚駅前/喫茶店 [食べログ]

感想:青木さんご指定の喫茶店。僕の好きな純喫茶風でなかなかの居心地の良さでした。ココらへんは良さ気な昔ながらの喫茶店が多そうですね。色々と開拓してみたいです!

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サシモニお相手募集

サシモニのお相手を募集しています!!都内及び神奈川県内であれば、大体どこでも出向いています!!
「記事にされるのはちょっと。。。」という方も、ご安心ください。もちろん、ご本人の承諾があった場合のみ記事にしておりますので、普通にサシで朝食をご一緒するだけで問題なしです。

ちなみに、僕が話を聞いてばかりのような印象をお持ちかもしれませんが、喋る方も大好きなので、出来る限り持っているものは、全てお伝えする所存であります。

「菱木とサシモニしてしてみよう」と思った方は、是非お気軽に下記連絡先までご連絡ください!

Email:hishiki0519アットgmail.com
FB個人ページ:https://www.facebook.com/yutaka.hishiki

世界中の人と一緒により良い世界を作るKULUSKA

今回はkuluskaというブランドで主に革を使った製品を作っている藤本さんとのサシモニ。ご夫妻で活動しているkuluskaはとっても素敵でワールドワイドのご活躍中。先日行われた「Fab10」というFab Labの国際会議においても過去10年のプロジェクトのうち、200以上のエントリーの中でもTOP15に選ばれたりと、世界的にも注目されています。一体どのようなことをやっているのか。そしてどのような経緯できたのか。色んな話を伺いました!!MAKERSという言葉が流行る前からモノ作りに向き合ってきた方のお話をぜひご一読ください!f:id:sashimoni:20140822141312j:plain

kuluskaの原点

kuluskaのお二人は現在鎌倉が活動の拠点ですが、元々はどちらで活動されていたのでしょうか。「2006年に会社員をやりながら広島で結成しました。周りの友人たちから「自分にとってちょうど良いモノがない。」という話を聞く機会があったんです。そんな話を聞いたことをキッカケにモノ作りを始めていきました。」なるほど。当初はどのようなスタンスで活動していたんですか。「作家は自分の作品やスタイルを売る手法が多いです。でも私達はその人にとって良いモノを作りたかったんです。自分の色を出すのも良いけど、「こうだったら良いな」と相手がイメージしているモノを作れたら良いなって。」うんうん。押し付けるわけではなく、あくまで相手あってのことなんですね。「フルオーダーで服を作るとお金も時間もかかります。なので、セミオーダーの手法をとりました。フルオーダーは1から10までオーダーできますが、セミオーダーは首元の襟とか、カフスやボタン。生地を選んだり、右腕と左腕のサイズを選べるようにしました。ある程度決まった中でも自由に選びながら遊べるんです。」セミオーダーの服。それ良いですね。服に対する思い入れが強くなりそうです。

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モノ作りの葛藤

kuluskaの活動ですが、現在はどうなっているのでしょうか。「革を扱ったものづくりやワークショップがメインになっています。2009年までは流通に乗せていたのですが、大量生産、大量消費に対して違和感を覚えるようになりました。」「衣食住の食のすごさを感じていて。飲食店が出しているモノは食べるとなくなります。でも、自分たちが作るモノは形に残ります。だから、いらないモノを作るのではなくて必要なモノを作りたいんです。」凄い。そういった気持ちで流通に乗せるのをやめるって、思ってもなかなか出来ることじゃないはずです。「自分たちのモノは作るけど、これだけ世の中にモノが満ち溢れているのに、「なぜモノを作るのか」を考えこんで、製作が出来なくなった時期もありました。」「自分たちの商品がいらないモノになるのも嫌だった。自分たちも気持ち良いし、みんなも気持ち良いモノを作れないか考えていましたね。」モノ作りに対して真摯に向かうからこその葛藤だったんでしょうね。そこまで向き合う姿勢ってホント大事ですね。

鎌倉での生活

そういえば、なぜ広島から出てきたのでしょうか。「広島ではある程度生活も上手くいっていました。ただ、東京で出来ることと地方で出来ることの違いや、東京の生活はどういったものかが気になっていたんです。」「違う生活や仕事がどうなるのかは楽しみだし、東京では楽しいことをやっていそうだという感覚もありました。それで2008年から鎌倉に住むようになって、旦那も私もこちらの会社に転職しました。」地方から見た場合の東京ってやっぱり僕のように東京圏で育ってきた人間とは、また違った見方があるのでしょうね。実際に東京で働いてみてどうだったのでしょうか。「東京が高回転で動いて、色んなモノがアウトプットされるのが分かりました。ただ、海とか山とかに近いところに暮らして、自然に囲まれながらモノ作りをしようと考え、鎌倉にたどり着きました。道を歩いて木々がある生活です。」確かに鎌倉には自然が残っていますもんね。住んでみていかがですか。「凄い良かったですね。鎌倉の人たちからは、何をしている人なのか聞かれないんです。名刺のやり取りもないですし。でも、どこに住んでいるのかは聞かれるんですよ。やたら握手したりハグする文化に暖かさを感じますね。」これ面白いですね。確かにどこに住んでいるかってよく話題に上がる気がします。狭い中に住んでいるからこその挨拶みたいなものですかね。

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場所が変えたもの

実際にこちらで生活して変わったこと等あるのでしょうか。「去年はランサーズというクラウドソーシングを提供している会社で働いてみて、いつどこでも働ける世界を自分自身が体現しないと、そういう働き方をする人が増えないなと思っていました。それで、ランサーズを退職後は、フリーでグラフィックデザインの仕事をやったりもしていました。」おぉ。結構幅広くやっているんですね。働き方ってまだまだ多様性が生まれそうですよね。「モノ作りで暮らせる人が増えたら良いなと思います。クラウドソーシングで暮らせる人が増える未来が実現できたら良いですよね。凄い小さなビジネスが回るだけでも地域を支えたり、お家でできる事で新たな世界が広がることもあるはずです。」そうですよね。これだけネットが発達した恩恵って、一つの場所に縛られずに仕事が出来るようになった部分もあります。クラウドソーシングはこれからの時代にピッタリはまりますよね。

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ワークショップ

kuluskaでは革を使ったワークショップも結構やっているようですが、どのような想いがあるのでしょうか。「モノを通じたコミュニケーションをやりたいんです。世の中って一見すると繋がっていないように見えるものがあります。でも、理解しあえれば一緒に歩んでいけるもの。そこを見えるように伝わるようにしたいです。モノはモノのままそこにあるだけじゃなくて、世の中や社会と共にある。」「革は今あるモノを余すことなく使えます。革の端っこの部分は作品としてあまり使わない部分、かつ商品になりにくい場所なんです。廃材として捨てるのではなく、"クリエイティブリユース"という形でワークショップを行うプロジェクトもしています。地域から出た廃材や、企業が廃材として出している部分の革も使用していますよ。」そうだったんですか。僕もワークショップをしている場面を何度か見たことがありますが、廃材とか使っていたんですね。ワークショップはどんな感じなのですか。「心が折れないくらいのサポートをしつつも、自由にやってもらいます。その人にとって欲しいものや、必要なものを作ってもらうんです。自分で作ると自分で直すこともできます。そして、作る楽しさを知るからこそ、世の中で流通しているモノに対しても価値を実感できるようになりますね。」確かに。どれだけそのモノを作るのが大変か、プロセスを経験することで理解できますもんね。面白いなぁ。

旅するkuluska

最近のkuluskaの活動はどうなのでしょうか。「今は全国各地を旅しながら活動しています。旅するkuluskaでは、その土地の素材を使うことが多いですね。例えば、鹿が取れる地域なら鹿の革を使ってワークショップをやりますよ。」それ面白い。地元の革を使うなんて、作り手からしても嬉しいでしょうしね。「オープンデザインプロジェクトの「旅するデザイン」も継続しています。オープンデザインとは、アイデアをシェアしあいながら、みんなに伝えると未来に繋げるグッドアイデアになるかもしれない活動のこと。」「私達のスリッパのデザインがアフリカで使われて商品となってアメリカのオバマ大統領まで届いたりしました。」凄いですね。普通は知的財産権云々とかいうところを、オープンにしちゃうんだもんなぁ。どういった深層心理があるんですかね。「モノ作りの世界で周りにずっと頑張っている人がいます。だけどモノ作りをしながら暮らしていくのが難しい人もいるのが実態です。諦めずに出来るやり方があれば、実現してシェアしたいんです。続けられる方法があったら、みんな続けられたら良いのになと思うから。」素敵。素敵すぎる。スリッパをオープンにしたことでアフリカの人の仕事が生まれたりしているんですもんね。これからもモノ作りの新たな世界を拡げていっていただきたいです。kuluskaの今後がメチャメチャ楽しみです!!

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僕はこう思った

とても素敵なご夫婦でやられているkuluskaさん。当たり前かもしれませんが、とっても素敵で良い人達なんですよね。気持ちの良いお二人です。だからこそ、自分たちのことだけではなく周りの人。ひいては世界の人達に貢献することまで具現化できているんだと思います。でも、勝手な僕の思いかもしれませんが決して高尚なところからスタートしたわけではないのだと思います。スリッパのオープンデザインの話にしても、たまたまノルウェー人の人が鎌倉のfab labを訪れたときにkuluskaのデザインに惹かれて、彼がアフリカに行ったときに現地で困っている人と出逢い、そこからお二人に話がいってデザインがオープン化されていったわけです。つまり、人と人の小さなキッカケから、世界規模に話が広がっていってオバマ大統領の手元に届くまでになったということ。小さなキッカケを大きな形にしていったわけなんですよね。もちろん決断を伴うときに勇気が必要だったのかもしれませんが、目の前の小さなチャンスだったり機会を丁寧に拾っていくことが、未来を開ける要因になるのではないかと考えさせれました。ホント今後のkuluskaさんの活動が楽しみです!

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kuluska情報

HP 


kuluska(クルスカ)

FBページ


kuluska | Facebook

ワークショップ

9月21日(日)に鎌倉でワークショップが行われるそうです。詳細は上記リンク先のFBページに記載があるので、ぜひチェックしてみてください。

画像にあるような素敵なレザーケースが作れちゃうみたいですよ!!

今日のサシモニ会場


COBAKABA (コバカバ) - 鎌倉/カフェ [食べログ]

感想:鎌倉の素敵な定食屋さん!!朝から食べる目玉焼きは大好物です!店主のUPPONさんともサシモニしており近々公開予定なので、ぜひUPPONさんとのサシモニ読む前に行ってみてくださいね!!

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サシモニお相手募集

サシモニのお相手を募集しています!!都内及び神奈川県内であれば、大体どこでも出向いています!!
「記事にされるのはちょっと。。。」という方も、ご安心ください。もちろん、ご本人の承諾があった場合のみ記事にしておりますので、普通にサシで朝食をご一緒するだけで問題なしです。

ちなみに、僕が話を聞いてばかりのような印象をお持ちかもしれませんが、喋る方も大好きなので、出来る限り持っているものは、全てお伝えする所存であります。

「菱木とサシモニしてしてみよう」と思った方は、是非お気軽に下記連絡先までご連絡ください!

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自分らしさが自分らしさを取り戻す

今回のサシモニのお相手は現在イギリスに移住中の久野ちゃん。20代後半にして海外に移住するという選択。日本で彼女が働いていた人事の仕事の話やイギリスでの話。そして震災に関する話等々。幅広く話を伺いました。今の若い女性がどんなことを考えているのか一端を知ることができるのではないかと思います。ぜひ彼女の話に触れてみてください!

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イギリスへの移住

サシモニした日はイギリスに移住する前のタイミングでした。今回の移住前にイギリスには最近留学で行っていたんですよね。「半年だけビザなしでイギリスに行ってきました。半分学校に行って半分遊びの生活です。5週間かけてバックパッカーもしましたよ。」なるほど。それがキッカケでビザを取得してイギリスに移住することになったわけか。イギリスってどんな国でしたか。「ご飯はやっぱり美味しくないけど伝統的な国でした。歴史も長いし、色んな分野における発祥の地。英語もそうですよね。実は発祥好きなんです。0から1を作ることに憧れを持ちますね。」やっぱりご飯は美味しくないんだ(笑)確かにイギリスは伝統って言葉がよく似合いますね。現地での仕事はどうするのでしょうか。「オフィスワークをやりたいので、現地でも就職先を探す予定です。日本に帰国したら英語を使って仕事をしたいので。オフィスで使う接遇マナーも学びたいんですよね。」ん!?現地で仕事を探す、、、一体どういうことなのでしょうか。

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イギリスでの仕事

イギリスに渡って最初の仕事はどうするのでしょうか。「とある日本食レストランで働く予定です。日本人のイギリスのワーキングホリデービザ枠は年間1,000人なのですが、ビザを取得した人の大体1割がそこで働いた経験があると言われるお店です。」1割って100人か。そんなお店があるものなんですね。どうして、そのお店で働くことになったのでしょうか。「60歳になるイギリス人の社長がいるのですが、前回イギリスに行ったときに、その人が教会で英語をチャリティで教えていて習っていました。」「その方にクリスマスパーティーのときにメッセージを送ったりして仲良くさせてもらっていたら、その方が日本に来ることが分かったんです。それで、私が帰国しているときに東北にアテンドして仲良くなったんですよ。」凄い。繋がるんだなぁ。一つ一つの出逢いを大事にしたんでしょうね。目の前の人を大切にするって当たり前のことだけどホント大事です。

 

人事の仕事

日本にいたときは人事の仕事をしていたそうですが、僕は全く未知の世界です。どんな仕事なのでしょうか。「人事の仕事の難しさは正解がないところです。あと評価面ですね。優秀な人が採れたとしても、結果が出るまでには時間がかかります。結果を出せるようになったら、「現場が育てた」という評価がされるときもある。採用した人が駄目だと人事が選ぶ人が悪いと言われることもあったりするんですよ。」なるほど。そういうこともあるんですね。では、人事の仕事の楽しい面は何なのでしょうか。「自分が採用に携わった人が会社で評価されるようになると嬉しいですね。」「以前の職場に入社しなかった人達からも会いたいと言ってくれることがあるのは人事冥利につきますよ。」えっ。入社しなかった人達と会うってどういうことでしょうか。「入社しなかった人達ともSNSで繋がっているから、今でも仲良かったり、会社の関係性がなくても会いたいと言ってくれるんです。」へぇ。それは嬉しいだろうな。なぜだと思いますか。「1人の人として向き合っているから、会社の枠を越えて仲良くいられるかもしれませんね。」うん。素敵なエピソード!!

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いじめ、いじめられ

僕から見て久野ちゃんは結構リーダーシップがある感じなのですが、昔からそうだったのでしょうか。「小さな頃から人をまとめるポジションをやっていました。でも、小学校6年生のときにちょっとそのポジションに疲れを感じたんです。それで、中学に入ってからは取り巻き側をやってみようと思ってやってみたら結構楽で楽しかったですね。」面白いな。小6でそんな疲れを感じることがあるんだ。んで、その後はどうだったのでしょうか。「中学生のときに取り巻き集団の中でいじめがあって、私が中立の立場になったら自分もハブられました。それでいじめられていた子と仲良くなって、その子と語るようになりましたね。その後はまたリーダー側の立場に戻って生きてきたので、あの時にいじめに加担していたら、ずっと取り巻き側でいたかもしれません。」そうか。いじめの現場で自分らしさをきちんと出したことが、元々の自分らしい世界に戻るキッカケになったんですね。そういう人が救われる世界であってもらいたいものです。自分らしさのキッカケなんて、どこにあるか分からないものですね。

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震災が教えてくれたこと

久野ちゃんは東日本大震災のボランティア等にもよく行っていました。どのような経緯があったのでしょうか。「震災前に留学を検討していました。でも震災があって「国内にこんなに大変な人たちがいるんだから、海外に行っている場合じゃない。」と考え、東北に行くようになりました。」そうだったんだ。全然知らなかったなぁ。「当たり前だと思っていたことが当たり前じゃない。日本人はみんな知ったのに何も変わらないですよね。「時間をムダにするな」ということを震災から学びました。何となく過ごして生きていたけど、今はやりたいことをやります。自分を変えれば何でもできる。だからこそ、イギリスに行くにあたっても不安はありませんよ。」そうだね。つい目の前の日常に流されがちだけど、目の前の日常ほど有難いものってないからね。

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精神的ドM

イギリスに暮らす。行ったことがないので想像もつかないのですが、色々と日本との違いはあるんでしょうね。「イギリスでは水子が医療ゴミ扱いになります。そんな話を現地の人としていると文化の違いを感じます。だからこそ、またイギリスに行って色々と知りたいと思う気持ちになりました。」水子が医療ゴミか。それは大きな違いだなぁ。でも30歳手前で移住ってまた思い切った決断だよね。「精神的ドMなんです。程よくMでいることの心地よさってあります。自分で全部選んでいるから、出来るところまでやる。次こそちゃんとやろうって思い続けています。」たくましいですねぇ。他にも意識していることってあるのでしょうか。「夢は逃げない。逃げるのは自分。昔から好きな言葉なんです。苦手なことも欠点を補えるようになれれば良いですよね。逃げているわけではなくて違う視点で動き出す。そういったことを繰り返していけば、例え自然災害でも受け止め方次第で誰のせいにもしないし、楽になりますよね。」うんうん。こうやって考えられる人だったら異国の地でもきっと得るものが大きい生活を過ごせるんでしょうね。帰国してまた会う日が今から楽しみです!!

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僕はこう思った

久野ちゃん面白い子です。色んなエピソードがありましたが、個人的にはいじめの話が面白かったですね。恐らく彼女だって自分が中立の立場になったら、どのような扱いを自分が受けるかウッスラとは感じ取っていたと思うんです。それでも自分の正義を貫いて、中立の立場をとった。その勇気って中学生のときってなかなか持てなかったりしますよね。芯の強さというか。しかも、それがキッカケで自分らしい立ち位置に戻るなんてエピソードも素敵じゃないですか。これって別に子供時分の話だけではなく、大人になっても同じような境遇に立つ場面ってありますよね。そのときに自分はどう行動するのか。もちろん周りのこととか考える必要はあるけど、きちんと考えて行動し、相手の立場も取った上で、自分の信じる道を進む。後から後悔することには決してならないのではないでしょうか。僕もそう信じているからこそ、自分の道を突き進んでいきたいと考えています。過去に周りの人から批判されたり、白い目を向けられることもありましたが、今振り返ると結局全て良い経験になっていますからね。ガンガンいこうぜ!!

 

今日のサシモニ会場

楡 (NIRE) - 新宿/喫茶店 [食べログ]

感想:新宿駅京王線と繋がる地下通路を使って改札を出るとすぐあるお店。アクセスがメチャメチャ良いので助かります。ここのシナモントーストは結構好きです!

サシモニお相手募集

サシモニのお相手を募集しています!!都内及び神奈川県内であれば、大体どこでも出向いています!!
「記事にされるのはちょっと。。。」という方も、ご安心ください。もちろん、ご本人の承諾があった場合のみ記事にしておりますので、普通にサシで朝食をご一緒するだけで問題なしです。

ちなみに、僕が話を聞いてばかりのような印象をお持ちかもしれませんが、喋る方も大好きなので、出来る限り持っているものは、全てお伝えする所存であります。

「菱木とサシモニしてしてみよう」と思った方は、是非お気軽に下記連絡先までご連絡ください!

Email:hishiki0519アットgmail.com
FB個人ページ:https://www.facebook.com/yutaka.hishiki

怪人によるデザイン

今回のサシモニのお相手は桑畑タケルさん!!僕がFBでサシモニのアップデートを投稿すると、いつも「ヒシモ二良いね」とか「アサモニ最高」といった、お茶目っぷりを見せてくれるタケルさん。お陰様でアサモニと間違われる機会が多くなっている気がします(笑)そんなタケルさんですがジャンプスタートというデザイン系の会社をやっている社長さんです。タケルさんって不思議な雰囲気をお持ちの方で何を考えているんだか、一見よく分からなかったりするのですが、話を聞けば聞くほどとっても魅力的な方だとあらためて実感できました。ぜひご一読ください!!

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オペラ座の怪人

タケルさんに対して不思議な人という印象を持っている人は僕以外にもいそうですが、ご自身は周りからどんな人と思われているイメージがあるのでしょうか。「うそ臭い人間と思われているんじゃないかな。人によって、おとなしい人と言われたり、うるさい人と言われたりする。その人の期待に合わせてキャラを作っちゃうんだよね。自分に自信がないからだろうけど。」「仕事だと他人の会社を表現するのは出来るけど、自社だったり自分の表現になると難しいね。」他者のことは表現できても自分のことって難しいものなんですね。「映画の「オペラ座の怪人」を見た時に自分は怪人と一緒だなと思ったんだよね。彼は愛する人をプロデュースするのは上手だけど、自分の気持ちの表現は下手。ようはモテたいんだけど自分のことになるとダメなんだよ。」モテたい。男として大事な思考ですよね。「会社経営を含めて人に恵まれてきているね。小中高大学と一番賑やかなクラスにいたし、先生も好きだった。自分が人からモテてきたと分かったとき、周りにもそうなって欲しいと思ってさ。うちの会社に入社したらモテるようになってもらいたい。」人間の本質的な欲求として「モテたいんや!!」ってありますよね。別に異性だけじゃなく同性からや、世代を越えた人を含めて。モテるようになる会社。とっても魅力的です。

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起業の経緯

ジャンプスタートも現在7年目ということなのですが、どのような経緯で起業することになったのでしょうか。「29歳のときに会社を作ったけど、元々経営者になりたい独立意識はなかった。新卒で大日本印刷に入ってデザイン仕事のメイン部分をやらせてもらったから、1年半でやりたいことがなくなってしまってね。それで多摩美の大学院に入ったんだ。」大企業に入って1年半で辞める理由が「やりたいことをやれたから」って凄いですね。「学費のことを考えて、友人の兄から仕事をもらっていたら、いつの間にかフリーランスで仕事ができる状況になっていたんだ。」「卒業したら就職しようと思っていたけど、周りの経営者に相談したら「仕事があるんだったら、自分でやれば良いじゃないか。」と言われて、「それもアリだな。」と思って作った会社がジャンプスタートなんだよね。」不思議な流れですね。会社を辞めて大学院に行ったのに、その環境のお陰で独立して会社を作れる環境ができてしまったわけですね。人生何が起因して変わるかなんて分からないものですね。

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ジャンプスタート

会社を作るときって色んなやり方があると思うのですが、ジャンプスタートの場合はどうだったのでしょうか。「1円起業とか格好悪いと思う変なプライドがあって、1,000万円集めようと思ったんだ。でも資本金1,000万円だと消費税の課税会社になることが分かって、周りの経営者の人達にお願いして700万円集めた。自分がお世話になった人達が出資してくれてスタートした会社なんだよね。」凄いな。29歳で個人の人徳で700万円集めるって誰でもできることじゃないと思います。「いきなり社員5人雇って始めてさ。デザイナーとして力はあったと思うけど、マネジメントの経験なんて皆無だし、請求書と納品書の違いを覚えるところから始めていったね。」若かりし頃ってやつですね!今ではどんな状況なのでしょうか。「メインの業態がデザインなのは変わらないよ。現在は正社員が3人。パートが2人。業務委託が3~4人。会社を大きくしたい気持ちはあるね。自分たちのやっている事業インパクトを出したいから。自分たちが生み出しているクリエーションが、より多くの人の人生のキッカケになるようにしたいね。」より多くの人の人生のキッカケですか。素敵です。

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モノじゃなくコト

僕の友人でもデザイン系の会社の社長がいますが、ジャンプスタートの他社との違いってなんでしょうか。「モノじゃなくてコトから考えること。目的のために何が出来るかを考えられる。だから経営者に喜ばれる。全体感を把握した上で、最適化を図るイメージだね。経営のノウハウは体系的に分かっていないかもしれない。けど、経営の苦しさや喜びを体験しているから共感できるしね。」モノじゃなくてコトから考えるね。うんうん、メチャメチャ大事ですよね。「この4,5年は自分の個性をあまり考えてないね。自分で個性を意識しなくても相手が感じられるものが個性。何でも個性を出そうとすると自分の押し付けになるしさ。」デザインにおける個性って難しそうですね。「昔は相手が自分の個性を欲しくて仕事が来ていると思っていたけど、今はクライアントを理解することが大事だと認識している。」「相手を受け止めながら確認していくと、相手のニーズが明確になっていくからね。それが一番クライアントにとって欲しいものではないかな。」なるほど。相手の理解から全てが始まるわけですね。「桑畑と話をすると事業プランまで明確になる。それをデザインに落とし込む。それがジャンプスタートの力。」良いですね。デザインの話を相談して事業プランまで明確になる会社ってなかなかなさそうです。

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デザインの世界へ

僕は絵とかそういったものが全くの苦手なのですが、どういった経緯でタケルさんはデザインの世界に入っていったのでしょうか。「元々絵が得意なんだよね。同窓会に行っても「絵が上手かった」としか友人から言われない(笑)国語が苦手で人の文章を理解するのが出来なかったしね。」そうなんだ。言語の人じゃなくて、視覚の人だったんでしょうね。「学生時代に先生から頼まれて、DVDのデザインを作って1万円貰えたことがあってさ。自分の好きなことをやって、お金をもらえることが嬉しかった。自分がやりたいことをするためにはお金を払う必要があると思っていたのに、やりたいことをやってお金を貰えることの喜びに気付いた瞬間かな。」それは良いキッカケですね。やりたいことやってお金貰えるのは、個人の幸せの最大化の1つかもしれませんよね。ちょっとしたエピソードが人の人生に大きく影響を与えるものですね。

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伴侶との出逢い

そういえば、タケルさんは奥さんと一緒に仕事をしているそうですが、どのような経緯があったのでしょうか。「嫁とは知人からの紹介で出逢って、しばらくして仕事を探していることを知ったので、社員になってもらった。3年くらい一緒に働いてから結婚したよ。」そうなんだ。奥さんと一緒に仕事をするってどうなんですか。「嫁に対してはできるかぎりオープンにしているよ。オープンにするというよりも、一番の相談相手なので必然的にそうなる。ほとんど一方的に支えてもらっている関係だね。」良い関係なんですね。他に奥様の魅力はありますか。「価値観もフィーリングが合うし、本人が献身的な人だから人を立てようとする。だからこそ、そういう人に対して幸せになってもらいたいと思う。そういう人が幸せになる世の中になってもらいたい。」おいおい!とんでもなく素敵なエピソードですね。人柄はどんな方なのですか。「今まで出逢った女性の中でもダントツに話を聞くのがうまい人。共感力が高いんだよね。」良いな。素敵だな。僕もこんなことを言える奥さんを早くみつけなきゃ!! 

クリエイティブを伸ばす

最後にタケルさんのやりたことってどんなことがあるのでしょうか。「日本はクリエイティブの国だと思うから、作る喜びを知る体験を多くの人に伝えていきたいね。」「雇用を通じても拡げていきたい。今まで同じ業種の仕事をしてきた人が、うちの会社に入社すると「面白さが違う」と言ってくれるから。それは嬉しいことだよね。」同じ仕事をしているはずなのに、違う面白みを感じられるのは良いですね。なぜなんでしょうか。「1つに責任が重いスタイルでやっているからかもしれない。クライアントが直で要求してきたものを求められているし、期待が大きいと頑張れるもの。」仕組み的な話ですね。うんうん。責任持てる仕事って大事ですね。あとはやはり技術的な部分の話もあるのでしょうか。「デザインには知識と技術は間違いなく必要。それと同時に発信者が人で、受け手も人であることを理解できているかが大事だね。デザインはコミュニケーションのツール。そこがブレちゃうとダメだね。」何のためのデザインであるか。それこそジャンプスタートの得意な部分なんでしょうね。今後のジャンプスタートのクリエイティブがどう世の中を変えていくのか、とっても楽しみです!!

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僕はこう思った

普段はふざけたやり取りをすることが多いタケルさん。仕事の話等を真面目に聞く機会が今まであまり多くなかったからこそ、意外な一面を知れる良い機会となりました。それにしてもオペラ座の怪人理論は面白かったです。確かに怪人はプロデュース力があって想い人を一流の道へと導いたのですが、自分自身の想いは成就しなかったわけですよね。不思議なものですね。自分のことは苦手でも、相手のことなら出来るって。きっとタケルさんのデザインのスタイルもドンドン変化していて、文中にあった「昔は相手が自分の個性を欲しくて仕事が来ていると思っていたけど、今はクライアントを理解することが大事だと認識している。」って話も、ドンドン怪人よりの思考になっているわけですよね。でもそれこそがデザインを作る人にとっては大事な思考なのかもしれません。なぜならデザインの仕事って殆どがクライアントワークだから。だとすると、相手のニーズをキッチリと取り込んだ上で、どのようにして相手の期待を越えていくかが大事になります。相手のニーズが分かっていなければ、デザインを作る上での基礎は築けないはずですからね。怪人タケル。一体今後どうなっていくのでしょうか。オペラ座の怪人のように世間をあっと言わせるプロデュースを今後も楽しみにしていきたいと思います!

 

タケルさん情報

会社HP:Jump Start 株式会社-ジャンプスタート 人と企業を活性化する広告の企画・制作 - Design & Dialogue -

鎌倉の会社合同説明会:鎌倉の会社説明会 - 鎌倉で働く社長たちの本音|カマコンバレー

9月13日(土)にタケルさんのジャンプスタート含め鎌倉の会社が集まる合同会社説明会があります!!生タケルさんと飲みにもいけますし、他にも魅力的な社長達がたくさんいらっしゃるので、興味のある方はぜひご参加ください!!

モノ作りから始まる未来

今回のサシモニは津田という苗字をいつも忘れてしまうほど、お似合いのニックネームを持つタンクがお相手!!友人と一緒にFLYOVERというアパレルブランドを立ち上げ、服だけではなく革製品や、おもちゃに至るまで様々なモノ作りをしています。最近ではウルトラマンで有名な円谷プロとコラボをしたりとイケイケです。そんな彼の話は愛媛県の田舎で暮らしていた幼少期の話からモノ作りに関する話まで。自然を愛する男がモノ作りをする理由が分かりました。色んな人生の生き方があって良いですよね。タンクの話ぜひご一読ください!!

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離れて戻る

現在はアパレルブランドを友人と立ち上げているタンクですが、一体どのような経緯で一緒にやることになったのでしょうか。「相方のアキラとは小学生から一緒で高校生のときから一緒に何かをやろうと話していたよ。元々バンドを一緒にやっていたり、今ではアキラの奥さんと3人で一緒に暮らしているよ。」奥さんも含めた共同生活って凄いな。「昔はタトゥースタジオか服屋をやろうとしていたね。20歳のときに2人でインドやタイを回る買い付けツアーに行ったんだけど、結局遊んで終わってしまった。それでお互いに愕然として、一度は別々の道にいったんだよね。」ウケた(笑)買い付けツアーなのに遊んでお金使い果たすなんて良いアホですね。使い果たしてからヤバイと気付くあたりも良い感じです。その後どうなったのでしょうか。「アパレル関係の会社で数年間働いて、アキラは別の会社でデザインの仕事をしていてんだよね。当時勤めていた会社にアキラをデザイナーとして誘って、結局最初に考えていた通り、一緒にやろうと思ったんだよね。」なるほど。同じ会社で一緒に働いた後に2人で独立したわけね。一度離れた縁もやはり深いところで繋がっていると戻ってくるものなのですね。

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FLYOVER

円谷プロとコラボしたり、結構面白い動きが出てきているようですが、最近のFLYOVERはどんな調子なのでしょうか。「基本は実店舗を持たずにやっているよ。ヴィレッジヴァンガードにレザーの小物やアクセサリーを卸したり、都内でも数店舗が扱ってくれているよ。」なるほど。ヴィレヴァンでも置いてくれるなんて良い波に乗ってきているのでしょうね。他にはどのようなところで販売しているのでしょうか。「HPでの販売もやっているし、音楽イベント等にも出店して売ることもしているよ。」結構色々やっているのですね。相方のアキラがデザインしてタンクは何をやっているんでしょ。「販売活動から制作活動まで色々だね。自宅件作業場になっているので、色々と機材も家に持ち込んでいるよ。Tシャツのプリントや、革を加工したりカットしたりする製作仕事。発送の手続きや地方に行って現地の工場を旅しながら探したりとかね。」ほー。工場を探しに行ったりするんだ。その話気になる!!

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工場探しの旅

工場を探す旅をすることもあるそうですが、具体的にどこに行ったのでしょうか。「ジーンズを作ろうと思って岡山県に行ったね。岡山は縫製工場が盛んだから。全くツテもない状態で小ロット、省コストで理解してくれる工場を探しにね。」なんか聞いていると楽しそうですが、実際はどうだったのでしょうか。「最初に行ったのが地元の商工会議所。良い工場を紹介してくれるのではないかと思ってね。有難いことに自転車を貸してくれて、昼間暑すぎて動けない時は、商工会議所の中で寝させてくれたよ。」商工会議所メッチャ良い人!!結局お願いできるところは見つかったのでしょうか。「自転車で4,50件あたって2.3件見つかったよ。お金がないからチャリで回りながら野宿していたら、工場の人が「お前はヤバイ」と言ってくれて、力を貸してくれることになったりね。」凄いエピソードだな。他にはどんな感じで見つかったんでしょうか。「釣りが好きだから釣りできる場所を工場のおっちゃんに聞いたら、「一緒に釣りにいこう。」と言われて、それで仲良くなったんだよね。」同じ趣味を持つ男同士、仲良くなるんだろうね、「気持ち前面で行くと、相手も気持ちを受け入れてくれることがあるよね。「お前これ持っていけ」と言われて、ペットボトル7本くれたりさ。」なんか、この体当たりストーリー凄く好きです!

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釣りLIFE

ところで釣りが好きとのことですが、昔からやっていたんですかね。「0歳からずっと親父に釣りに連れて行かれたね。土日は毎日釣りに連れて行かれる。小学生になっても休みの日は親父と釣りばっかり行ってた。」すげぇなそれ。釣りキチのレベルが違う。「愛媛の松山にある漁師町に住んでいたからね。自然の中が好きだから潜って魚を採ったり、夜はサザエ採ったりしていたね。好きなことをやりながら、田舎暮らしを出来れば良いなと思っているよ。田舎が肌に合うんだよね。」ホント田舎が好きなんだなぁ。伝わってくるもん。「モノも作るし食べ物も作る生活をしたいね。将来は淡路島でやりたい。淡路島なら故郷の愛媛も近いし、大阪という大都市もすぐに行ける。神戸も近くて神戸にはレザーがあって、岡山は縫製が強い。自分たちが生活や仕事で求めているものが全て近くにあるんだよね。」淡路島起点でそういう話聞いたことなかったな。うんうん。ぜひやってもらいたい!

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モノ作り

FLYOVERというブランドを立ち上げ活躍しているようですが、どうしてモノ作りの道を選んだのでしょうか。「モノになって身につけて、それを誰かが喜んでくれているのが嬉しいね。自分たちが作ったモノだけを身につけてくれたりしてさ。FLYOVERが作ったものだけで生活できるようになれたら良いよね。」確かにモノ作りって形にするものだから、目に見える形を喜んでもらえるのは嬉しいんでしょうね。でもブランドを自分たちで作っても、なかなか大変そうな気もしますけどいかがでしょ。「好きなモノを作って、知ってもらって、買ってくれる人を広げていくためには時間もかかるし、お金もかかる。それでも、自分たちのモノを好きになってくれる人がいれば嬉しい。相手は誰でも良い。全てを飛び越えられるものが良いね。」そうか。作り手の気持ちってターゲットとか意外と関係ないものなんですね。今後作りたいものってあるのでしょうか。「何でも作っていけるし、好きなモノを作っていきたいね。釣りが好きだからルアーを作っていたりもするよ。作るものはなんでも良い。良いと思ってもらえるもので、自分たちが好きなものなら。」うんうん。自分たちが好きなものを喜んでもらえるって嬉しいことですよね。今後もドンドン素敵なモノを世の中に広めていってもらいたいものです!

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僕はこう思った

モノ作りを仕事としているタンク。最近周りにモノ作り系の仕事をしている人が増えているのですが、それぞれ色んな想いを持ってやっています。彼の場合はモノ作りを通じて喜んでくれる人が増えるのもそうですが、いつか田舎暮らしを出来る環境を、モノ作りを仕事として成り立たせることで、出来るようにしたいんだなと感じました。つまり、自分らしい仕事で、自分らしく日々を暮らしていくために、目の前のことを精一杯やるということ。なんか良いですよね。それぞれが好きな環境で仕事をできる世の中にドンドンなっていくんだろうなと実感します。最近周りの人達と話をするのですが、日本に住んでいる時点で他の国に暮らす人達と比較しようがない程裕福に暮らせているわけです。特に僕達世代なんかは本当に最初から何でも揃っていた。そうすると、どこに幸福度を求めていくのか。心の充実度を求めるとするなら、何が指標になるのか。そう考えたときに、自分らしさを選択できることって大きいのかもしれません。タンクのように田舎暮らしをしながら、自分の好きな仕事をする。それを実行しているときって、きっとメチャメチャ幸せですよね。別にお金云々とかではなくスタイルとして理想なことが出来ているといった感じでしょうか。あっあと一つお伝えしておくとタンクはバリバリ関西弁です。僕の関西弁の再現力が乏しいため、勝手に標準語っぽくアレンジさせてもらいました(笑)タンクには早く淡路島に移住してもらって、遊びに行かせてもらいたいです!!

 

FLYOVER情報

HP FLYOVER

現在、渋谷のまんだらけで路上ショーケースで商品展示やお店の中でも商品が販売されているそうです。9月末までらしいので、気になった方はぜひ足をお運びください!

サシモニのススメ

昨年末から始めたサシモニも先日70人を突破しました。毎朝コツコツと色んな人に会って話を聞くことで、多くの気付きがあります。ぜひ多くの方にサシモニをしていただきたいと思うので、サシモニをしていて嬉しいことを今回はお送りします。

 

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早起きが習慣化されてきた

サシモニは通常7時~8時の間にスタートします。僕の自宅は鎌倉なので都内で7時からサシモニをする場合は、5時過ぎには起床する必要があります。元々とんでもなく朝が弱い僕が奇跡的に早起きできているのは「誰かと約束しているから」という強力な強制力が働いているからです。(たまに寝坊してご迷惑をおかけすることもあります、、、)今でも朝の予定が入っていないと、9時や10時に起きるなんてこともあります。それくらい予定が入っていることによる強制力は凄い力を発揮します。(ちなみに会社のMTGも週2回朝7時からやっています。)「早起きしたいけどなかなか出来ない。」そんな人にこそサシモニをオススメします。

 

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紹介することで新たな価値を作れる

サシモニしているときは、なるべくならその人の「みんなが知らなかった人となり」とか「今その人が熱中してやっていること」とか「意外な過去」みたいなものを聞くようにしています。まぁ、僕が興味あることです(笑)そうすると、「サシモニを通じて◯◯さんのことを今まで以上によく知れたよ。」とか「菱木さん、紹介してくれたお陰で売上上がったよ。」とか「うちの息子の知らなかったことが知れました。ありがとうございます。」ってサシモニした方のお母様から、いきなり連絡をもらうこともあるのです。これって嬉しいですよね。元々自分1人が話を聞いて独り占め状態では勿体ないと思って始めたブログです。それが少しでも世の中に新たな価値を生み出しているのであれば、月並みな言葉ですが幸せなことです。

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抱えていたコンプレックス

サシモニをしていると、もちろん僕自身の学びになることが多いです。過去のサシモニのポストを見ていただければ分かりますが、多種多様な人達とサシモニをしてきました。経営者、会社員、学生、海外で働く人、政治家、アーティスト等々。職種や年齢はバラバラです。そして、なにより一人一人違うストーリーを持っています。僕はサシモニの時間を通じて、色んな話を聞かせていただくお陰で自分の引き出しが増えまくっています。最近よく人に話をするのですが、プロフェッショナルな人って奥深い棚を持っているイメージなんです。棚の手前の方からカードを出せば誰にでも分かりやすく自分の専門の話ができる。奥深いところのカードを出せば、プロフェッショナルのノウハウを出せるし、他ジャンルの人とも奥深いところ同士で話ができる。この奥深い棚をずーーっと「自分にはないなぁ。果たしてどのジャンルであるんだろう。」と、夢見る少女のように待ち焦がれている時期が長くありました。ハッキリ言ってコンプレックスですね。

 

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引き出しが増える

ところが、ここ最近ふと「あっ俺は奥深い棚を1つ2つと持てないかもしれない。でも、その代わりメチャメチャたくさんの棚を持てるじゃないか。」ということに気が付きました。自分自身の専門性が深くなくても、専門性が深い人を沢山知っている。そうすれば、自分が直接手を施せなくても、人を繋げることで問題解決することもある。例え、自分自身で見つけたことでなくても、色んな人と話をしていることで、誰かから話を聞いて棚の深さが深まることもある。なにより、新たなアイデアは既存のアイデアの組み合わせ。そう考えるとメチャメチャ棚を持っているということは、大きなストロングポイントになる。このように考えるようになり、コンプレックスは消え去りました。サシモニをすることで、僕の棚は増え続けています。それが誰かの役に立っている。これメチャメチャ嬉しいんですよ。ということで、サシモニしてドンドンみんな繋がっちゃえば良いんです。

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おわりに

ということで、サシモニしているとたくさんの学びや嬉しいことがあります。「朝から会ってくれる人なんてないよ、、、」と思ったそこのアナタ。思い切って一度会ったきりの人とかに連絡してみてください。90%以上の確率で承諾してくれることを保証しますよ。僕自身過去に数多くお誘いしてきましたが断られたことは殆どありません。これはやっている本人だから保証できます。大丈夫。「朝食一緒に食べましょう!」なんて誘いを断る理由を考える方がきっと難しいから(笑)そして、朝から会って話をすると、お互いなぜだか良い気分になるものだから。ということで、一人でも多くの皆様がサシモニしてくれたら嬉しいなと思ってます!!レッツサシモニ!!

 

ミャンマーに可能性を見出して

今回のサシモニのお相手は桂川さん。通称KGY。新卒から勤めていた日本生命を退職し、現在は全く関係のない職種で何とミャンマーで働いている友人です。久しぶりに日本に帰国した際にミャンマーの話等をたっぷり聞かせていただきました。ミャンマーは近年民主化した国として有名ですが、実際に行ったことがある方はきっと少ないですよね。ミャンマーの現状から国民性。アジアで働くこと等々。普段知り得ない話が満載です。是非ご一読ください!

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日本とミャンマーの違い

久しぶりの帰国となったようですが、日本に帰ってきて、ミャンマーとの違いをどのあたりに感じるのでしょうか。「電車とか空港のオペレーションが凄いと感じます。新幹線も含めて電車が遅れないのが僕からすると異常ですね。ミャンマーにも電車は走っていますが、バスのほうが早いです。電車は速度が遅いんですよね。しかも3時間に1本とかしありません。比べてバスは1回の乗車賃が20円ということもあり、多くの人が利用しています。」20円か。それは安いな。それにしても昨年末から移住したのに、すっかり心はあっちの人ですね。他に感じる違いって何かあるのでしょうか。「帰国して前職の先輩と話をしたときに、会社の人事の話とかになったんですけど、そういう話とは縁のない世界にいるんだなと感じますね。ラインに乗ったとかの話はもう関係ないです。」大企業の世界から抜け出た人の発言ですね。うん。僕も社内のラインとか全く話題に出ることすらありません。

 

ミャンマーへの進出

2011年に軍事政権下から民主化されたミャンマー。日本企業の進出状況はどうなのでしょうか。「日本企業のミャンマー進出は多いです。現状は駐在の方が1人来て、言葉が出来る現地の人を雇って営業している状態ですね。」なるほど。ところでKGYの仕事は何なんでしたっけ。「現地の人材紹介会社で働いています。日系企業がお客さんで現地の方達を繋いでいます。住居費は高いですよ。ローカルなアパートだと3万円ですが、駐在員が住むような地域だと50万円くらい。安くても30万円くらいします。」えーー。バス20円なのに家賃50万円て。どうしてそんな状況になっているのでしょうか。「需給バランスがおかしいのです。経済制裁を受けていた期間が長いので、その間は外貨も人も入ってこない。そうすると、建物を新しく造っても仕方ないから、新たな建物が出来ないわけです。なので、建物の供給が追い付いていない状態ですね。」そうか。納得。これから伸びしろがメチャメチャあることを感じますね。人材派遣会社で働いているとのことですが、現地の人達の賃金状況はどんな感じなのですか。「新卒の初任給が100~150$。英語が出来て200$くらいです。さらに、日本語が出来る人で職務経験2年くらいあると400~500$ですね。」やはり日本人を雇うことと比べると格段に安いわけですね。これからも様々な国の企業が進出していくんでしょうね。

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ミャンマーでの生活

ミャンマーに移住して日々の暮らしはどうなのでしょうか。「今のところ困っていることは特にないですね。物価は5分の1くらいなので安いです。ただ、停電が起こると大変です。ダウンタウンに住んでいると少ないのですが、電気の供給のほとんどが水力発電なので、これから乾季に入るから停電が多くなると言われています。雨季のときは3ヶ月で4~5回くらい停電しました。」そうか。インフラがまだまだ整っていない部分もあるんですね。休日の過ごし方はどうでしょうか。「喫茶店に篭って考え事していることが多いです。あとはちょっと出かけたりもしますよ。珈琲一杯50円ですから安いですね。あと日本との違いでいえば、可愛い女の子が圧倒的に少ないです。久しぶりに日本で電車に乗って、女の子が可愛いなと思いました。ミャンマーでは化粧が一般的ではないんです。パーツとしてはそんなに違いないと思いますが。」なに!?可愛い子が少ないだと、、、それは大問題ですね。てか、これからミャンマーで化粧文化とか絶対できるでしょうね。化粧品会社の方。チャンスですよ!

 

日本生命での仕事

新卒から日本生命で働いていたとのことですが、どのような仕事をしていたのでしょうか。「入社してすぐに石川県の金沢で業績管理の仕事から始まりました。営業職員が頑張れるようにイベントの企画や、お客さん向けのイベント等を3年間やりました。その後東京の配属となり、30人くらいの営業の人のグループを拠点と呼ぶのですが、それぞれ拠点長がいます。東京では拠点長向けに教育をする部署で働いていました。」なるほど。なんか最初は地方で東京に戻るなんて、それこそラインに乗っている気がしますね。保険会社での仕事ってどうだったのでしょうか。「生命保険業界については縮小傾向にあると思っています。人口が減っていくことでマーケットボリュームが減っていく。縮小傾向にあるマーケットの中でやると、必然的にパイの奪い合いになります。ライフネット生命の伸びが、わりと早く止まったのを見て業界のイノベーションが難しく思えました。そんなことを考えていたら、自分自身が国内にいることに対し限界を感じ、海外への挑戦を考え「アジアが良いのでは」と考えるようになりました。」そうなのか。日本で仕事をしていたからこそ、海外への展望が見えてきたわけか。何事も真剣に真面目に取り組むことで、それぞれの人の活路が見えるものですね。f:id:sashimoni:20140808115729j:plain

 

ミャンマーについて

数あるアジアの国々の中から、なぜミャンマーに決めたのでしょうか。「ミャンマーを選んだのは直感でしかないです。アジアの国を考えたときにフィリピンやインドネシアはもう遅いと感じて、今からでも間に合うと思ったのがミャンマーでした。」確かにミャンマーってまだ未開の地みたいなイメージが勝手にありますもんね。でも、いきなりミャンマーって大変じゃなかったですか。例えば語学とか。「現状は通訳してもらっているので大丈夫ですが、現地の人と直接対話が出来ないことに歯がゆさを感じます。ミャンマーの人の英語が話せる割合は5~10%。元々イギリス領だから、タクシーの運転手の人達なんかはわりと話ができますよ。」サービス業の人だと英語がいける確率高そうですね。ミャンマーの人ってどういう人柄なんですか。「社交的で素直で穏やかで優しいイメージがありますが、決して間違ってはいません。ですが、男性はプライドが高いです。あと、わりとみんな心が脆いですね。怒られるという文化がないんです。親や先生には逆らわないという文化だから、素直だけど逆にいえば言わないと何もやらない的な面もあります。」そうなんだ。国によって国民性ってホント違うものなんですね。面白いなぁ。

 

ミャンマーの今後

たくさんの伸びしろを感じられるミャンマーですが、KGYはどのようにミャンマーの未来を見ているのでしょうか。「デザイン系の仕事が伸びるのではないでしょうか。クリエイティブ関連はこれからまだまだ発展する余地があると思います。」そうかぁ。最低限のインフラが整えられたら、次は文化的発展がドンドンしていくでしょうからね。文化的といえば、ミャンマーの人の娯楽ってなんなのでしょう。「パゴダに行くことですね。パゴダとは仏塔のことです。そこでお祈りをして日陰で涼んでいます。デートコースになっているんですよ。昼は38度くらいで暑いので湖の周りも人気ありますね。」お祈りに行くことがデートになるのか。素敵な文化ですね。なんか知らないことがたくさんあるからこそ、一度は行ってみたくなる国です。ミャンマー魅力的ですね。ぜひKGYにはミャンマーという舞台で大きく輝いていただきたいです。今後のKGYの活躍が楽しみで仕方ありません!!

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僕はこう思った

ミャンマーに飛び出したKGY。アジアの国々がこれからドンドン伸びることは誰もが疑いようのない事実だと思いますが、勇気を出して飛び込む度胸がある人は多くないと思います。僕自身日本が良いから日本にいるわけで。でも、みんながやらないからこそ、そこにチャンスはあります。KGYの場合はアジアの中でも特にみんなが行かないような国であるミャンマーという地域を選びました。みんながやることの逆をいき、さらにその中でもなかなか人が行かない場所を選ぶ。そう容易く出来ることではありません。ホントその勇気と行動力だけで尊敬します。よく言う大前さんの人が変わるための3条件は「付き合う人を変えること」「時間の使い方を変えること」「住む場所を変えること」この3つです。KGYは一番簡単に変えられる、かつ難しい住む場所を変えることで、付き合う人も時間の使い方も一気に変えてしまったのだと思います。間違いなく彼は今度ドンドン変わっていくのでしょう。自分自身変化をし続けていく上で、どのように変えていくのか。彼みたいな人が身近にいるとホント考えさせられます。うん。ドンドン変えていきましょう!

 

KGY blog

FromYangon | “ヤンゴン(ミャンマー)から” の情報発信 + “ヤンゴン(ミャンマー)から” はじまるキャリア

KGYブログやってます。ミャンマーの詳しい話等あるので、ご興味ある方ぜひ読んでみてください!

 

今日のサシモニ会場

店名:アンティコ カフェアルアビス アトレ恵比寿店

住所:東京都渋谷区恵比寿南1-5-5 アトレ恵比寿 1F

URL:アンティコ カフェアルアビス アトレ恵比寿店 (ANTICO CAFFE AL AVIS) - 恵比寿/カフェ [食べログ]

感想:恵比寿で朝7時からやっているお店ってなかなかないんですよね。なので、ここは重宝してます。プラス、パンにサンドされているのも結構美味しいんです。オススメです!

サシモニお相手募集

サシモニのお相手を募集しています!!都内及び神奈川県内であれば、大体どこでも出向いています!!
「記事にされるのはちょっと。。。」という方も、ご安心ください。もちろん、ご本人の承諾があった場合のみ記事にしておりますので、普通にサシで朝食をご一緒するだけで問題なしです。

ちなみに、僕が話を聞いてばかりのような印象をお持ちかもしれませんが、喋る方も大好きなので、出来る限り持っているものは、全てお伝えする所存であります。

「菱木とサシモニしてしてみよう」と思った方は、是非お気軽に下記連絡先までご連絡ください!