サシモニ

サシ飲みがあるなら、サシモーニング(略称サシモニ)があっても良いじゃない

子供が野菜嫌いの理由にビックリ!

今回のお相手は食材のネットショップを開設して3ヶ月目(サシモニ時点)の黒崎さん。前職で直接のお客様ではなかったものの、全く仕事等関係なくお付き合いさせていただいている方。なぜネットショップを始めたのか。農家さんの現状。元々働いていた大手食品メーカーでの実態等をお聞きしました。食の安全について知りたい方や、メーカーの現状等を知りたい方にはオススメです!

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ネットショップを初めてみてどうか?

やみつきショップhttp://emoshion.shop2.makeshop.jp/をネット上に開いてから3ヶ月経つが、実際に始めてみてどうなのか。聞いてみたところ、次のような返答が「今はモノが足りていないのが現状。「美味しいというだけじゃ、もったいない。」「身体が喜んでくれる。」お客さんから嬉しい言葉を貰えるのが、なによりものやり甲斐だよね」会員も順調に増えているようで、聞いている側としても嬉しいです。

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農薬の恐ろしさ

「子供から欲しがる野菜なんだよね」子供から欲しがる野菜??あまり聞き慣れない言葉です。子供って基本野菜が嫌いなものというイメージですからね。「子供が野菜が好きってどういうことですか?」「農薬を使っている野菜はまずい。だから子供が食べたくない。本来は子供も食べたがるもの。これが食育。大学の先生も研究していて、農薬を使っている野菜は不味いと数値が出ている。」農薬って食味が悪くなるものなんですね。まぁ言われてみたら分かる気もします。でも、具体的にはなぜ不味くなのか。その答えもありました。「農薬や化学肥料を捲くと、土にいるバクテリアが死んでしまう。すると、土に力がなくなって不味い作物になる。それを、無理やり育てるために、さらに肥料を撒くような状況もある。」負の連鎖ということでしょうか。力が衰えたところに無理矢理ドーピングする。問題となるのも分かる気がします。

 

農薬を使う野菜の危険な点
「海外のものは農薬が非常に多い。農薬と化学肥料と遺伝子組み換え作物化学調味料が現代病の要因といわれている。マウスや動物実験をしている研究機関で結果も出ている。」なるほどって感じですね。「現代病といえばガンや切れやすくなる等の躁鬱。発ガン性物質によって人体に影響が及ぼされている。」「食べ物に対して、化学がいきすぎているのではないか。」化学がいきすぎる。現代人に対する重要な問いかけではないでしょうか。

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どういった野菜を扱っているのか?
「アートテン農法を使った食材を主に扱っている。TPPがあっても農家を救えるのではないか。クオリティが全く違うから。」「価格で選ぶ人と品質で選ぶ人なら品質で選ぶ人に対してやる。」アートテン農法という独自の農法で育てられた野菜を販売しているそうです。個人的にもモノの値段がドンドン下がっていく中で、クオリティで勝負することは農業だけではなく、他の業界にも通じて必要となるものだと考えています。日本で戦うのであれば、クオリティに拘ることは非常に重要ですよね。


農家さん相手だからこその大変さ
「大変なことは農家さん相手だとかなりアナログになることかな。電話かFAXでのやり取り。メールで連絡はなかなか難しいんだよ。」「いつも仕事をしているから、連絡するタイミングも難しい。農家さんはいつも外で仕事をしているからね。」農家さんあるあるネタの気がしますね。業種によって様々な課題があるものです。「必ず現地に行って顔を合わせて話をしないと、心を開いてくれない。だから全国色んなところに飛び回っているよ。」営業すら対面で行わない企業も出てきていますが、やはり向き合って応対することって基本中の基本で大事ですよね。テクノロジーを使う部分とアナログな部分。このバランスを上手く取って効率化を図ることって大事です。


そもそも、なぜ始めたのか
黒崎さんは元々農業に携わっていたわけでもなく、ネット関連の企業で勤めていたわけでもありません。某大手食品メーカーで働いていました。つまり、とんでもなく大きな転身なんですよね。農家さんとのやり取りも初めての中で、どうやって農家さんにあたっているのでしょうか。「農家さんには広めたいの一心でやっていることをアピールしているよ。この世を担う子どもに食べてもらって、元気良くなって欲しいことを伝えている。早急に広めることが重要ですってね。そうすれば、みんな分かってくれるよ」

 

始めるきっかけは?
40歳を過ぎてからの起業はリスクもあります。大手の会社に勤めていたのに、なぜ思い切った決断をしたのでしょうか。「大手食品メーカーで生産過程をたくさん見たから、身体に良いものか悪いのかよく分かる。例えば、焼肉屋のロースはロースじゃなくて赤身肉のことが多い。名前だけ通称で通っている。」かなり衝撃の事実です。回転寿司だけじゃなく、食肉でも同じことがあるんですね。「自分自身がメーカーで販売促進をしていて、法に触れないギリギリのところでやっていた。そこに嫌気がさして今がある。」「食育といって、子供たちにハムやソーセージを食べさせるのはまずい。もちろん良いものも売っているけど、それは高い。そうすると、スーパーでは扱ってくれなくなる。」「安いものを買いたい消費者が、今の状況を作り出している。」最後の言葉は身にしみます。値段ばかりを多くの人が追いかけるから、クオリティが落ちて弊害が生まれるわけです。

 

これからの日本の生き方

今回のサシモニでは、黒崎さんから今後の日本がどのような道を歩むべきかの示唆を教えてもらった気がします。世界で見たときにモノの価格は下落傾向にあるから、クオリティを高めていく。そして、消費者側のスタンスによって世の中に生み出されるものも変わるということ。先日別の方から聞いた話で、世界中のマクドナルドで500円くらいで食べられるのは日本とアメリカくらいらしいです。ヨーロッパでは1,500円とかが普通だと。「なぜヨーロッパが高いのか」ではなく「なぜ日本とアメリカは極端に安いのか」そう考えると、食材の価格や品質に対する歪みの理由が分かる気がしますよね。良い学びとなりました!黒崎さんありがとうございます!!良い食材を手に入れたい方は、ぜひ黒崎さんが運営されている「やみつきショップ」を覗いてみてください!

やみつきショップHP アートテン専門店 やみつきショップ

 

サシモニ利用店舗紹介

店名:合羽橋珈琲

URL:http://www.kappabashi-coffee.com/index.html

感想:天井が抜けていて、とっても雰囲気の良いお店です。
また行きたいと思えるお店で、かなりオススメですよ!!

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